FIFAコンフェデレーションズカップ2013(英: FIFA Confederations Cup 2013)は、2013年(平成25年)6月15日から6月30日にかけて、FIFAワールドカップ・ブラジル大会のプレ大会としてブラジルで行われた第9回目のFIFAコンフェデレーションズカップである。
出場国
トピックス
- アジアサッカー連盟(AFC)は、2014 FIFAワールドカップ・アジア4次予選最終節と日程が重複することから、日程の変更を要望していた。その後AFCは、「コンフェデレーションズカップに出場する日本がワールドカップ・アジア最終予選に進出した場合、日本のワールドカップアジア最終予選の日程を、最終節に試合がなくなるよう割り当てる」形で対応することとした(最終予選は5チームによる総当たり戦であり、毎節1チームが試合を行わないため)。またアフリカ2次予選・北中米カリブ海3次予選 についてもコンフェデレーションズカップとの日程重複があり、同大会出場チーム(それぞれナイジェリア・メキシコ)に関連する試合の日程が変更されている。
- 2012年7月5日、スイス・チューリッヒの国際サッカー連盟(FIFA)本部で行われたサッカーのルールを決める機関である国際サッカー評議会(IFAB)特別会合で、満場一致で「ホークアイ(Hawk-Eye)システム」と「ゴールレフ(GoalRef)」の両方のゴール機械判定技術(ゴールライン・テクノロジー、略称GLT)採用を決定した。FIFA主催の大会では、日本開催のFIFAクラブワールドカップ2012で初めて採用され、2012年12月6日に横浜国際総合競技場で行われた開幕戦サンフレッチェ広島対オークランド・シティ戦において、史上初めて公式戦でGLTの1つであるゴールレフが使用された。FIFA主催の大会では、今大会及び2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会でも続けて採用される。今大会では、ホークアイ、ゴールレフに加え、2013年2月25日に認可されたカイロス、同年3月1日に認可されたゴールコントロール4Dの4つのGLTの内、ゴールコントロール4Dを採用することを2013年4月7日にFIFAが発表した。設置費用は、スタジアム1カ所当たり推定26万米ドル(約2548万円)。運用費用は1試合当たり4000ドル以下。今大会での成果によっては2014年FIFAワールドカップ・ブラジル大会でも続けてゴールコントロールを採用する。
- アディダスによって開発された今大会の公式球の名称をFIFAが「カフサ(cafusa)」に決定し、2012年12月1日の今大会の組み合わせ抽選会で、2002年FIFAワールドカップ・日韓大会優勝のブラジル代表主将で右サイドバックでプレーしたカフーが公式球を紹介した。公式球と公式球プレゼンターのカフーの名前が似ているが偶然だという。公式球の名称は、移民国家のブラジルらしく、先住民と黒人の混血を意味する「カフーゾ」を基に、ブラジルを象徴する「カーニバル」・「フットボール」・「サンバ」の3要素の頭文字をもじって名付けられた。2013年以降、コンフェデレーションズカップの他、ロシアプレミアリーグ、Jリーグ、Kリーグなどで公式球として使用される。
- 今大会の日本国内における中継は衛星波ではNHK BS1が全16試合を生中継すると発表している。地上波については日本代表戦を中心にフジテレビ系列で放送されることになっている。
- 2014 FIFAワールドカップの公式応援グッズとして開発された楽器のカシローラの会場への持ち込み・使用が今大会では禁止された。これは4月に同国で行われたサッカーの試合において観客が次々とピッチにカシローラを投げ込むことによって試合が再三中断し試合を妨害する恐れがあると判断したため。
会場一覧
6つのスタジアムが使用され、それぞれ異なる都市に配置されている。
審判
2013年5月13日、FIFAにより大会審判団が発表された。
賞金
2013年2月15日、国際サッカー連盟(FIFA)は今大会の賞金として、優勝が410万ドル(約3億8000万円)、2位は360万ドル(約3億3000万円)、3位300万ドル(約2億8000万円)、4位250万ドル(約2億3000万円)、残りの4チームには170万ドル(約1億6000万円)、賞金総額2000万ドル(約18億6000万円)を支払うと発表した。決勝トーナメント進出国の賞金を上げ、賞金総額は前回大会よりも14%アップした。
結果
組み合わせ抽選
組み合わせ抽選は2012年12月1日(土)午前11時20分(日本時間同日夜10時20分)にブラジルのサンパウロアニェンビ・コンベンションセンターで行われ、ブラジル民放のTVグロボが生中継したほか、FIFA公式HP上で生中継された。ジェローム・バルケFIFA事務局長が抽選会の進行を務め、抽選を引き当てる代表としてブラジル出身のスーパーモデルアドリアナ・リマと南米最高のシェフとして有名なアレックス・アタラが登場した。また、今大会の公式球プレゼンターを2002年日韓ワールドカップ優勝のブラジル代表主将で右サイドバックだったカフーが務め、マリア・ガドゥ、アルリンド・クルス、the Meninos do Morumbiらがショーを開催した。正式な抽選方法は、11月30日のコンフェデ杯組織委員会で承認された後、FIFA公式HP上で発表された。
抽選方法は以下の通りである。
- 以下のチームはシードとし、事前に別の組に割り振る。
- 開催国:ブラジル - A組1番(開幕戦を行う為)
- 2010年ワールドカップ優勝:スペイン - B組1番
- 同じ地域連盟加盟国同士は同じ組に入らない。その為、A組にイタリア、B組にウルグアイが入る。
- さらに、シードチームを含む各チームを以下の通りにチームポット(Team pots)に分け、チームポットごとに抽選で1組1チームを割り振る。1チームを引くのと、同時に組番ポット(Position Pots)から引いて、試合順を決定する(A組1番に決定しているブラジル、B組1番に決定しているスペインを除く)。
- チームポット(Team pots)
- 「ポット1」:開催国ブラジル、2012年11月のFIFAランキング上位3ヶ国であるスペイン、イタリア、ウルグアイの計4ヶ国
- 「ポット2」:CAF代表、日本、メキシコ、タヒチの計4ヶ国
- 組番ポット(Position Pots)
- 「ポットA」:A組に入った国が引く。チームポットから取り出されてA組に1国割り当てられる毎に、引いて組番を決める(A1のブラジル除く)。
- 「ポットB」:B組に入った国が引く。チームポットから取り出されてB組に1国割り当てられる毎に、引いて組番を決める(B1のスペイン除く)。
詳細な手順は以下の通りである。
- 原則として、チームポット(Team pots)から引いて、A組に国を入れたら、次はB組にという順番を繰り返して抽選を行う。
- 1組1チーム割り当てるごとに、同時に組番ポット(Position Pots)も引いて、試合順も決める(A1のブラジルとB1のスペイン除く)。
- チームポット(Team pots)のポット1のブラジル(黄色のボール)は開幕戦を行なうためA組1番にあらかじめ配置。
- ポット1のスペイン(赤色のボール)はB組1番にあらかじめ配置。
- ポット1の残り2ヶ国から抽選して1つ引き、それがイタリアだった場合はA組に入れ、ウルグアイだった場合はB組に入れる。
- ポット1は残り1か国。5で引いた国がイタリアだった場合は、ウルグアイをB組に入れ、5で引いた国がウルグアイだった場合は、イタリアをA組に入れる。
- ポット2の4ヶ国を抽選して1つ引き、A組に入れる。
- ポット2の3ヶ国を抽選して1つ引き、B組に入れる。
- ポット2の2ヶ国を抽選して1つ引き、A組に入れる。
- ポット2の残り1ヶ国を、B組に入れる。
グループリーグ
グループ A
グループ B
決勝トーナメント
準決勝
3位決定戦
決勝
優勝国
表彰
個人
ベストイレブン
FIFA.comユーザー投票により選出。
脚注
出典
外部リンク
- FIFA Confederations Cup Brazil 2013 - FIFA.com(英語)
- NHK FIFAコンフェデレーションズカップ2013 放送特設ページ
- フジテレビ FIFAコンフェデレーションズカップ2013 - ウェイバックマシン(2013年6月8日アーカイブ分)
- RSSSFによる記録




