セイントリアム(Saint Liam)はアメリカの競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍に2005年のブリーダーズカップ・クラシック、ドンハンデキャップ、スティーブンフォスターハンデキャップ、ウッドワードステークスほか。2005年のエクリプス賞年度代表馬および最優秀古牡馬に選出された。
戦績
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2003年2月23日、ガルフストリームパーク競馬場でのメイドン競走でデビューし、2着。2走目で勝ち上がるとアーカンソーダービーに向かい、7着に終わる。アローワンス競走を2着、1着としてリステッド競走のアイオワダービー2着を経てアメリカ競馬名誉の殿堂博物館ハンデキャップ10着、続くアローワンス競走も6着と振るわなかったが、12月アケダクト競馬場でのアローワンス競走で3勝目、年明けて2004年初戦のオプショナルクレーミング競走も勝ってG2競走ニューオリンズハンデキャップでピースルールズの2着に入り、オークローンハンデキャップでもピースルールズの3着とした。秋に入ってウッドワードステークスではゴーストザッパーとクビ差の接戦で2着としたあと、11月のクラークハンデキャップで初めて重賞に勝利した。
5歳を迎えた2005年、初戦のドンハンデキャップでロージズインメイを3馬身4分の3差下しG1初制覇。西海岸に遠征してサンタアニタハンデキャップに出走も6着に終わり、その後リチャード・デュトローJr調教師の違反薬物使用による60日間の調教停止の影響で一時的にボビー・フランケル厩舎所属となり、フランケル厩舎所属としてスティーブンフォスターハンデキャップを勝ってG1競走2勝目を挙げた。7月に入り、2005年で引退して種牡馬入りすることが報じられる。デュトロー厩舎に戻った後に出走のホイットニーハンデキャップではコメンテーターにクビ差届かない2着に終わったが、前年2着のウッドワードステークスをものにしてブリーダーズカップ・クラシックに出走し、レースでは4番手から抜け出して2着フラワーアレイに1馬身差をつけ、1番人気見当に応えて勝利。このレースを最後に、予定通りに引退した。2005年度のエクリプス賞の選考では、プリークネスステークスとベルモントステークスの二冠を制したアフリートアレックスと年度代表馬の座を争うも、アフリートアレックスが56票にとどまったのに対して194票を集めて年度代表馬に選ばれ、同時に最優秀古牡馬にも選ばれた。
また、一連の活躍により、デビュー前の2002年に他界した父セイントバラードは、2005年の北米リーディングサイアーに輝いた。
競走成績
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引退後
引退後はレーンズエンドファームで種牡馬入りし、初年度から115頭の牝馬を集めて順調な種牡馬生活をスタートさせたかに思われた矢先の2006年8月22日、移動中の事故により左後脛骨を粉砕骨折し、搬送された病院で検査されたものの、回復不可能と判断され安楽死処分の措置が取られた。唯一の世代となる初年度産駒は2009年にデビューし、同年のレムゼンステークス(アメリカG2)をバディーズセイントが優勝したほか、2011年のアップルブロッサムハンデキャップをハバディグレイスが制して産駒G1初制覇。ハバディグレイスはこの年G1を3勝してエクリプス賞年度代表馬に選出された。
代表産駒
- Havre de Grace(アップルブロッサムハンデキャップ、ウッドワードステークス、ベルデイムステークス)
血統表
脚注
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、JBISサーチ、Racing Post



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