株式会社三保造船所(みほぞうせんしょ)は、静岡県静岡市清水区に本社・造船所を置く造船・船舶修繕事業者である。日本中小型造船工業会の会員企業である。
概要
1919年(大正8年)に、遠洋漁船の建造・修理を主たる事業として創業した。以来、日本国内における漁船の主要造船企業としての地位を占め、漁船以外にも貨物船や官公庁船にも事業を拡大した。1980年代には水産業の不振等を背景に業績が悪化し、1996年(平成8年)に会社更生法の適用を申請するに至るが、2014年(平成16年)に更生手続きを終結し、再建を完了した。その後、2016年(平成18年)にツネイシホールディングスと資本関係を強化し、常石グループの傘下に入った。以後も引き続き、大型漁船を中心に各種船舶の建造・修理を行っている。
漁船建造技術の高さ・豊富な建造実績等から、様々な先進的な漁船の建造を受注することも多く、建造船は日本船舶海洋工学会のシップ・オブ・ザ・イヤー2006年・2010年・2013年の漁船・作業船部門賞を受賞している。
主要設備
- 第1船台:110.2m×22m 収容能力600GT
- 第2船台:120.0m×16m 収容能力800GT
- 第3船台:125.0m×22m 収容能力2,000GT
- 第5修理船架:60m×9m 収容能力600GT
- 第6修理船架:60m×9m 収容能力700GT
- 乾ドック:95m×16m 収容能力2,500GT
沿革
- 1919年(大正8年)5月30日 - 設立。
- 1971年(昭和46年) - 日本初の海外まき網漁船を建造。
- 1996年(平成8年) - 会社更生法の適用を申請。
- 2013年(平成25年)7月 - 日本初の北欧型遠洋トロール漁船となる第五十一開洋丸が竣工、船主の八戸機船漁業協同組合(運用は開洋漁業(株))に引き渡し。
- 2014年(平成16年) - 更生手続きを終結し、再建を完了。
- 2016年(平成18年) - ツネイシホールディングスと資本関係を強化し、常石グループの傘下に入る。
脚注
外部リンク
- 株式会社三保造船所




